ハットについて
ハットのパーツ
パーツの名前
帽子は「クラウン」と「ブリム」からできています。「クラウン」は上の部分、「ブリム」はツバの部分を指します。【帽子の表】
ハットのパーツにはそれぞれ名前が付いています。外国から来たものや日本で付けられた名前など
各部それぞれ2種類ほどありますが、どちらを使ってもかまいません。
①「クラウン」「トップ」
帽子のリボン上部分をクラウン、その先端をクラウントップと呼びます。
②「ツマミ」「フロントピンチ」
クラウンの前の凹んだところ。
③「ツバ」「ブリム」
全て下向きのものは「オールダウン」、上向きのものは「オールアップ」、
前下がり後ろ上がりのものは「スナップムリム」と呼びます。
④「リボン」「ハットバンド」「帯」
紳士の帽子はリボン一つで印象が変わります。
⑤「ワタリ」
リボン結び目の中心部分。ブランドマークやボタンが付いていることも。
羽根飾りはクラウンとの隙間に差します。
⑥「文二郎帽子店オリジナルバッジ」
【帽子の裏】
「良い帽子は裏を見て買え」と言われます。裏にまで神経が行き届いた作りと、裏の品質の良さが高級品の証です。
①「ビン蝶」
真後ろのしるし。先端に結び目のあるものは最高級品の証。
②「裏布」「裏地」
整髪剤から帽子を守ります。通常冬の帽子のみにつきます。
③「ブランドマーク」
オリジナルマークの金色箔押し。
④「品質表示」
素材やサイズ、取扱い方法が記載。
画像では品質表示の位置は左側ですが、右側に付いていることもあります。
⑤「ビン皮」「スベリ」「スエットバンド」「汗取りバンド」
汗を止めたりサイズを決めるもの。 端に芯が入っている「たまぶち」を使用。
冬の帽子の基本仕様
【冬の帽子の素材】 ポルトガル産兎毛100% |
アンテロープ |
毛足が短くなめらかな手触り 生地にコシがある高級素材 |
ポルトガル産兎毛100% | ミドルアンテ |
毛足が短くバックスキンのような手触り 薄くて軽い素材 |
ポルトガル産兎毛100% | ベロア |
毛足をベルベット(ビロード)状に カットして起毛させた素材 |
ポルトガル産兎毛100% | ロングヘアー |
毛足を長く残して つややかに仕上げた素材 |
ポルトガル産羊毛100% |
ウール |
堅牢で丈夫な ウール素材 |
ポルトガル産カシミヤ山羊100% | カシミヤ |
独特のぬめりがあり 保温性に優れた素材 |
当店では帽子のデザインやシーンによって使い分けています。
【冬の帽子のビン皮】
ソフリナ |
高級人工皮革 天然皮革シープのようにソフトで軽量 (ナイロン60%・ポリウレタン40%) |
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アクライナー | テイジンの吸水速乾素材 吸水性とドライ感に優れています (ポリエステル100%) |
【冬の帽子の裏地】
裏地あり |
サテン生地 オリジナルマークの金色箔押し |
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裏地なし | 天井部分にクオリティマーク |
「ミドルアンテ スペシャルソフト」は折りたたみ仕様のため裏地もクオリティーマークもなし。
春秋・夏の帽子の基本仕様
【春秋・夏の帽子の素材】 エクアドル産本パナマ |
石目 あじろ編み ツイストタイプ(細・荒) 鈎針編み |
透かし編みのあるものはレースと呼びます 色は基本のオフホワイト・ベージュの他に ブラックやブラウンなどのカラータイプも |
ストロー100%ブレード (小麦の茎) |
4.5mm巾の極細ストロー ブレード巾が細いほど高級品 |
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麻100%ブレード |
5.5cm巾のブレード ブレードを縫い上げるには高い技術が必要 |
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中国産花麦わら/麦わら | 外国製の「モットル」とは違い 軽くて薄いのが特徴 |
【春秋・夏の帽子のビン皮】
アクライナー |
テイジンの吸水速乾素材 吸水性とドライ感に優れています (ポリエステル100%) |
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ソフリナ | 高級人工皮革 天然皮革シープのようにソフトで軽量 (ナイロン60%・ポリウレタン40%) |
【春秋・夏の帽子の裏地】
裏地なし |
天井部分にクオリティマーク |
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裏地あり (ご希望の方のみ) |
トップがサテン&胴回りがメッシュ生地 追加料金1,500円(税抜)がかかります |
「パナマ スペシャルソフト」は折りたたみ仕様のため裏地もクオリティーマークもなし。
パイピング |
ツバ先をリボンで包み さらに折り返して美しく仕上げる 高い技術が必要で最高級の帽子に施す (リボン・エッジ) |
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トリミング | ツバ先をリボンで包んでミシンで留める | |
折べり | ツバ先を折り返してミシンで縫う 手間が多く正確な技術が求められる |
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切べり ロウ・エッジ |
カットしただけのシンプルなツバ先 (断ち切り) |
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ロウ・エッジ (ミシン目入り) |
ロウ・エッジに飾りミシンの入ったもの | |
ツバ決め | 帽体の時からツバ先が編み上がっていて 手を加えていないもの |
リボンの仕様
紳士飾り |
紳士帽子のリボンの結び目で最上級の飾り 左が1枚、右が2枚 |
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紳士 |
左右ともに1枚 | |
引き結び |
右が1枚 カジュアルな帽子に多い |
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はね上げ |
右が1枚で、 リボンの先を少し上にずらしたタイプ カジュアルな帽子に多い |
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つき合せ | ワタリのみの一番カジュアルなタイプ | |
段巻 | バイアスの生地をプリーツ状に 畳み込んだタイプ リボンの右端(三角の部分)の加工が難しく 職人技が必要 |
黒地に金のラインで、江戸文字「角字」の「文」がアレンジされたデザイン。
大きさは上部の出っ張りを除くと8mm×8mm。基本的に無地リボンのワタリ中心部分に付きます。